漢方万華鏡

再開しました。道語を採集し記録する場所になっています。

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退く、滅びる、喪うことを知る先に。

亢(こう)の言(げん)たる、進むを知って退くを知らず、存するを知って亡ぶるを知らず、得るを知って喪うを知らざるなり。『易経』文言伝亢竜は天を目指して突き進むことしか知らず、退くことを知らない。まさに今の日本社会のようだ。高度経済成長期はイケイケで良かったかもしれないが、登り切ればあとは落ちるだけである。「亢竜悔いあり」である。陰陽の原理でいえば、陰陽が極まってしまえば、あとはもう滅びるほかない。私...


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安易なデトックスは危ない

昨今はデトックスブームです。でも、安易なデトックスは危ないという話をします。江戸時代の漢方医、吉益東洞は体内の毒がなくなれば癒えない病はないとして、かなり強烈な排毒治療をしていました。それまでの鍼灸・漢方医学は「五臓の気を補えば病は治る」という医学でしたが、そういう従来の医学体系とはまったく異なる形に再編しなおし、そしてそれが日本漢方の礎になっています。さて、東洞が相手とした患者は梅毒で死の床にあ...


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修養論②

「養生は修身により、修身は守道に在り。凡そ、人の疾病に至りて、夭横に罹る所以は、未だ嘗て此の道を失うに因らずんばあらず。」『医余』養生篇 尾台榕堂 養生の要訣は身を修めることにあり、修身の要訣は道を守る事にある。道を守るとは天地自然の理に法り、調和して生きていく道である。人が病気になり、病気によって命を失うのは、自然からかけ離れた生き方によって引き起こされる。」云々と続く。広い視点からいえば、ただ...


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嘘の方が分かりやすく、リアリティを持たせやすい

平沢進氏が以前面白いことをいっていた。「人の情緒を揺さぶるのは簡単。ウソの方が分かりやすく、リアリティを持たせやすかったりする。現実をある一つの視点から、物語として加工する過程で、複雑な現実を簡単に説明して見せることができる。世界観であったり、死生観であったり、物事が起こる事に必然性を持たせ、意味づけることができる。だから、人はそこに安心を得ることができる。」分かりやすい話には嘘が混じっている。誠...