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漢方万華鏡

再開しました。道語を採集し記録する場所になっています。

Posted by seikado

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書物は死物である

書物は死物である。これを生きた人体に拠って読め」

 沢田健の言葉です。
古聖賢の道を辿るのに、跡がなく、道なき道を行くとしたらとても心細いものです。ですが我々には文字が、書物が残されています。尊いことです。『傷寒論』や『素問』を羅針盤として、生命の秘密に迫っていくことができます。文字の方から人体へと近づいて行く試みにほかなりません。

しかし、書物自体がいかに優れてはいても、結局は死物に過ぎない。それを活物に変えなくてはならない。

「今の人は数さえ沢山読めばそれで良いと思っているが、それでは本当のことはわからん。三才図会のような良い本になると一通りや二通り読んだだけでは駄目です。百ぺんでも二百ぺんでも読んで、生きた人間に当てはめてみて、わからんところのなくなるまで読まねばなりません。あなた方の読んだというのは、それは本当に読んだというのでない。只、見ただけに過ぎない。」

多読のススメとは真逆の世界です。いまは死語になってしまった座右の書というものは、こうして何遍も親読されたのでした。そういう医学書はいまの人には読まれない。しかし、ここには変わらない価値があります。

「古医道の基礎は経というて幾千年経っても、幾万年経っても不変一貫した真理から割り出したものだから、いろいろの人々の経験を寄せ集めたような西洋医学等よりはずっと基礎がしっかりしておるのだ。その経の、教えられた通りにやっていれば、病気などなおすつもりはなくても、ぐんぐん勝手に治ってゆくので、実に驚くの外ない。」

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