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漢方万華鏡

再開しました。道語を採集し記録する場所になっています。

Posted by seikado

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「スートラネティ(sutra neti)」教わりました。

前回、マウントヒルヨガスタジオの山坂先生に教えて頂いた「ジャラネティ」という、インドの鼻の洗浄法について書きました。
今回は、また新たに「スートラネティ」を教えて頂きました。鼻の中のほこりや花粉といった汚れを洗浄し、副鼻腔周辺の血行を改善する効果が見込めそうです。曰く、風邪や花粉症の予防・緩和にもなるそうです。大気汚染が問題となっている現代にはピッタリです。(マウントヒルヨガさんのサイトに飛びます。➡ヨガクリヤ ~ヨガのデトックスについて~ )

さて。アーユルベーダと中国医学はどちらも共に古代医学です。ただ、インドと中国とではアプローチに違いがあり、そこが興味深い。

スートラネティ
スートラネティ(sutra neti)」のsutraとは、経典という意味らしく、netiとは鼻。つまり、鼻に通す経(紐)という事なのか。

この紐は山坂先生にお分けして頂いた聖地ヒマラヤ産の由緒ある逸品。ヒマラヤで摂れたハチミツを塗りこまれたものです。なたね油で浸しつつ、鼻の穴に入れていきます。

水とヒモの通り道 
ジャラネティ
解剖学的には、どんなルートを通じていくのでしょうか。

ジャラネティは鼻中隔を水で浸しつつ、反対の鼻の穴に伝い滴わせながら、咽頭鼻部を洗浄していくという技術でした。一部は咽頭口部へ伝わり、口からも抜けていきます。上段の図の水色の所が水の流れです。(顔を傾けすぎると耳管に水がたまるので、中耳の方に水が入ってしまいます。)
『ネッター解剖学アトラス』南江堂 グロイですね。 

副鼻腔(上顎洞・篩骨洞・前頭洞・蝶形骨洞)という空間は、複雑な迷路のようになっています。そのため、様々な老廃物が蓄積しやすい構造になっていると考えます。(*中段の赤線で囲った部分。) 

万病一毒論的には、ジャラネティもスートラネティも、副鼻腔周辺の毒を動かしていくテクニックと言えそうです。ジャンネティは比較的、ソフトな刺激の浄化法のようで、流水と塩水で洗浄します。スートラネティはよりアグレッシブに、物理的に刺激していくという点で、かなりハードな印象です。

古代中国医学とアーユルベーダ アプローチの違い

古代中国医学は鍼灸と湯液(いわゆる漢方薬)の二部門からなります。真田氏にも使えた葦原検校の万病一邪論によれば、「気」の滞りが解消することで、邪毒の排出が促されます。鍼灸は気の滞りを解消するための道具です。
 比べてインドの医学は「気の滞り」なんてのじゃなく、もっとダイレクトな印象を受けます。紐を通して物理的にガンガン攻めていく。血が出てもOKみたいなので、一種の刺絡治療を兼ねています。これは鼻粘膜周辺で鬱血があるために起こることと考えられますから、手の届かない場所の「宛陳」を取り除く事ができたとも言えます。合理的といえば合理的です。下段の図は、スートラネティで紐を通していく道すじです。赤ラインで示してみました。

敏感な鼻腔粘膜を紐でゴシゴシ摩擦するので、そうりゃあもう初めは・・・大変なわけです。

顔面部にばかり刺激が加わるので、普通に気が上衝します。山坂先生もおっしゃっていましたが、これだけを単独でやるのでなく、日頃からしっかりアーサナをするなりしておくべきでしょう。また、身体の事をよく知った人の指導を受けて行うことが絶対に必要だと思います。

自家体験 鼻と後頭部は繋がっている
鼻の中には「鼻甲介」というヒダがあるのですが、僕が初めて紐を入れた時は、そこでひっかかり止まってしまい、後頭部にある「天柱穴」のあたりにジーンと痛みが響き渡りました。これは非常に興味深い現象です。

この「天柱穴」は耳鼻咽喉科疾患に広く使うところで、ここに鍼をすると鼻の通りが良くなり、目もスッキリします。(鍼でここの詰りを取ると、すっごく気持ちいいです。)そこに響いたのはやはり通じ合っている証ともいえます。鼻水ダラダラの涙塗れ、咽びながらそんなことを考えました。


ちなみに初めて紐が通ったときは、ちょっと感動ものです。
「見て見てー」と人に見てもらいたくなります。誰もみてくれないけど。

話題としても、お鼻にも刺激的な体験でした!

〈お知らせ〉誠花堂が漫画になりました(笑)
漫画鍼


誠花堂 福岡県福岡市中央区薬院1-5-25.第二青柳マンション221

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